群馬県前橋市の宮城アングラーズヴィレッジに行ってきました。
「群馬県なのに宮城とは?」と思っちゃいますが、2004年に前橋市に編入されるまでは宮城村という自治体に属していたのでこのような名前になっています。
同行者の”ひで”の関東出張と、うちの妻子の帰省のタイミングが重なったので釣行を企画。
当初は八丈島や伊豆大島に弾丸で行ってやろうかなと企てていました。
飛行機や船に空きはあるものの、残念ながら宿やレンタカーがかみ合わず。
離島がダメなら他で釣ったことがない魚を釣ろうという目的になり、ストライパーが狙って釣れる宮城アングラーズヴィレッジに白羽の矢が立ちました。
スーパー銭湯で前泊
川崎から前橋にオープンのAM6時前に到着するのはなかなか厳しいので、隣の太田市にあるスーパー銭湯「湯楽部」に宿泊。
群馬県太田市・天然温泉 湯楽部 [公式サイト] 露天ゾーンは、全て天然温泉!効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・ 疲労回復・健康増進
スパ銭といっても雑魚寝ではなくカプセルルームで快適に眠ることができました。
結果的にこの睡眠が翌日の充実につながることになりました。
ブラックバスはソフトルアーならイージーに
4時半に起床、5時出発でオープン15分前には宮城アングラーズヴィレッジに到着。
既に入場待ちの列ができていて、入場は30人目くらいだったでしょうか。
中池は既に多くの人が入っているものの、まだ空きはあります。
しかし空いているところは釣りにくい(≒キャストしにくい)場所ばかりでした。
取り急ぎ中池の上流(川池)側でバスを数本。
ワームを投げれば飽きない程度に釣れるのですが、ハードルアーではなかなか釣ることができず。
バスに口を使わせることよりもルアーをキャストすることの方が難しい感じでした。
そのあとは空いている川池に移動。
しかしなかなか濁りが強くてストライパーは姿すら見えません。
ストライパーの引きを満喫
再び中池に戻り通路側でバスを釣っているとエサ巻きタイムがやってきます。
ライブベイト(ウグイ)のときはその恩恵を受けることができませんでしたが、ペレットタイムのときはストライパーをヒットさせることができました。
ペレットは浮くタイプと沈むタイプの2つがあり、多くの人のがフローティングのペレットを模したMAV専用のルアーでヒットさせていました。
以前にも仕入れたのですが、まさかまさかの大人気ルアーで沢山送られてきたんで、コレってど~なの?って思っていたらあれよあれよと言う間に無くなっていました。ま~ま~私も、このルアーを使った事はあるので良く釣れるという事は知っていますが...この微妙な重さ、サイズ、カラー、顔、実は計算し尽くされたルアーなのかもしれません1個 650円+税ですので、宮城アングラーズヴィレッジさんに行く予定の方は騙されたと思って買ってください。ナベピンポンの製作者ナベちゃんが、きっと良い
ちなみにこのペレットルアーはよく考えられていて、スローシンキングの沈下速度もMAVで使っているペレットのそれになっていて、ペレットタイムには爆釣間違いなしのアイテムです。
僕はそのようなルアーは持っていないのと、ちょっと使うには心理的な抵抗があり、フェザージグを底まで落としてようやくヒット。
ネットインの直前でバラシてしまいましたが、ストライパーの強烈な引きを味わうことができました。
“ひで”も2回食わせていたのですが、残念ながらバラし…。
その後はダラダラと釣りを続けるものの集中力は続かずに昼ご飯を食べようかと思っていたところで、たまたま近くを通ったMAVの養田さんに相談。
「何としてもストライパーを釣ってもらいたい」と。
するとスゴく親身に相談に乗ってくれました。
単純に釣らせるだけならペレット系のルアーの周辺に本物のペレットを投げてもらえれば釣れる可能性は高いです。
しかし会話から「ルアーの動きで魚をだまして釣りたいという」僕らの根底にあるニーズを察してくれて色々と考えてくれました。
その結果、水の動きの強い水車周りで見事にストライパーを釣らせてくれました。
ヒットルアーはサムルアーズのフラッシュバックです。
もちろん活性を上げる(魚を寄せる?)ためにペレットは投げてくれたのですが、魚を出したのはあくまでもルアーの動きだったと思います。
ルアーの動きで魚をだまして釣る
「これがアングラーとしてのこだわりたいところだよね」と養田さんやその場所を開けてくれた常連さんと盛り上がりました。
養田さんや常連さんたちのこだわりのルアーや動かし方など、それを横で聞いているのが本当に楽しい時間でした。
釣り堀(≒管釣り)で釣りをしていて何がアングラーだ!釣るなら自然のフィールドだろ!という考え方もあると思います。
魚を探す >>> 魚に口を使わせる
これが自然のフィールドでの釣りの醍醐味であり、
魚を探す <<< 魚に口を使わせる
一方管理釣り場ではこれが逆転すると僕は考えます。
もちろんもう片方もゼロではありません。
管釣りでも魚の付き場や回遊のルートを探すという楽しみ(苦しみ)もありますが、そこに魚がいないということはまずありません。
しかし魚に口を使わせるという点において、“自分の思い通りに”魚に口を使わせるというフィルターをかけることで魚釣りは一気に面白くなると感じます。
逆に釣れるルアーだけを投げ続けるような釣りは僕は直ぐに飽きてしまいます。笑
乱暴にいえば釣り自体が作業になって面倒くさくなります。
ひとしきり盛り上がった後、僕も”ひで”にタックルを借りて同じようにストライパーを狙わせてもらいました。
皆からの応援を受けて狙うものの、なかなかルアーを食わすことができません。
ただペレットには100%反応します。
しかし養田さんが「ちょっといい?」とロッドを数センチ持ち上げて、ルアーを20-30cm前に移動させるとその瞬間にヒット!
こういう細部に釣れる/釣れないの境界線があるのが釣りのとても面白いところです。
最後はアメナマでグランドスラム
二人ともストライパーを釣った(釣らせてもらった)ので、満足して昼食へ。
フロントで「コトカス」のオリカラと、アメナマ(チャネルキャットフィッシュ)用のオリジナルワーム(マジックワーム)を購入。
今度は下池でアメナマを狙います。
前回来たときは8月でハイシーズンだったこともあり、ゲーリーのイモグラブで何とかヒットさせたのですが、10月では厳しいだろうということで素直に実績の高いワームに頼りました。
3-4cmにワームを切ってワッキー掛けで障害物近くにフォール。
しばらく待っているとラインが走り早々にヒット!
しかしこの後が続きません。
再びエサを巻いていた養田さんに相談すると、釣り方が間違っているとのこと。
「ワームを動かしてはいけない」ということが頭にあり、琵琶湖のライトテキサスの釣りようにラインを完全にダルダル(=水面に浮いている状態)にしていました。
またフリーフォールをしなければならないと勝手に思い込んでいたところもありました。
そうすると逆にアタリが取れなくなるので、キャスト後はカーブフォール。
着底後にラインを張らずに弧を描くくらいまで緩めてアタリを目で取るのがよいとのこと。
その通りにすると僕も”ひで”も1投目でヒット。
口を使わせてられなかったと思っていたら、アタリが取れていなかっただけでした。
釣りって面白いですね。
アメナマを数匹釣った後は更なる他魚種を狙うことに。
夕方になって活性が上がったのか魚が浮いて目視できるようになりました。
ホテイ草の近くに魚が溜まっているので、葉っぱに糸を引っかけてちょうちん釣りをしてブラックバス、マナマズと鯉をキャッチ。
マジックワームの着底前にコツっとしたアタリが何回かあり、それはストライパーだということでした。
一度”ひで”がそのアタリを掛けたのですが、スピニングタックルだったこともあり全力で走られて何もできないままフックアウトしていました。笑
そんな感じで楽しんでいると1日券の終了時刻となる17:30が近づいてきます。
管理釣り場だから飽きるだろうと思っていたのですが、良い意味で期待を裏切られて10時間超も釣り続けられました。
前日にしっかりと睡眠を取っていたことも大きいと思います。
琵琶湖のボート釣りでも12時間釣りっぱなしだったりしますが、バスボートの上で休憩したり昼寝したりできますし。
おかっぱりでこんなに長い時間釣りをしたのは本当に久々でしたし、それだけ楽しかった証拠だと思います。
ストライパーの自分なりの狙い方というか、自分の思い通りの食わせたい釣り方がイメージできるようになったので、来シーズンもぜひ宮城アングラーズヴィレッジを訪れたいと思います。