副業でレンタカー回送のバイトを始めた

会社員をしながら副業としてレンタカーの回送ドライバーの仕事を始めました。

僕が感じたこの仕事への向き不向きや必要なものをまとめていきます。

向いている人① 副業ができる人

まずこの仕事は本業ではなくて副業が向いていると思っています。

僕も会社に副業申請をしているので、副業として取り組んでいます。

好きな時間に働くことができる

この仕事はシフト制ではなくて自分の空いた時間や好きな時間だけを稼働申請することができます。

そのため数日間とかの長時間の申請も可能ですが、週末だけとか1日だけといった働き方ができるので、副業との相性がよいと思います。

稼働申請の締切は前日の夕方までなので、プライベートの予定だけでなく、仕事の忙しさや自分の体調とも相談しながら無理のない範囲で働いています。

本業とするにはリスクが高そう

この仕事は雇用契約(社員やアルバイト)ではなくて、個人事業主としての業務委託契約となります。
感覚的にはアルバイトですが。

こちらを本業とすると以下の税金や保険を自分で払う必要があります。
会社員も全て払っていますが、源泉徴収など天引きされているので実感がないのが正直なところです。

・所得税
・住民税
・消費税
・健康保険(国民健康保険)
・国民年金

副業の場合、所得税や住民税は本業からのプラス分のみ払えばよいですし、社会保険や厚生年金は本業の会社が半額負担してくれています。

それらを丸っと自己負担しないといけないことに加えて、社員ではないので有給休暇や福利厚生といったメリットも享受できません。

稼ごうとすると出ずっぱりになる

この仕事は業務委託契約となるので、時給ではなくレンタカーを納車するという役務を達成することで対価を得ます
レンタカーの納車→次の引取までの公共交通機関での移動時には収益は発生しません。
稼ぐためにはクルマに乗り続ける必要があります。

会社からも「稼働時間を長くすると稼げます」と公式にリコメンドされています。

しかし連日稼働する際の宿は車中泊となります。
銭湯の利用ももちろん自腹になるので、金銭面や健康面ともにリスクが大きいように僕は思います。

向いている人② 運転が好きな人

レンタカー回送の仕事でお金を生み出すのはクルマを運転している時間だけです。

その運転が好きなことがこの仕事を楽しめる条件だと思います。

色々なクルマに乗ることができる

レンタカー回送の仕事をすると色々な車種を運転することになります。

これを色々なクルマに乗れると取るか、慣れないクルマを運転しないといけないと取るかですが、前者とできる人が向いています。

レンタカーの多くがトヨタ車ですが、エンジンの掛け方やADASの使い方などはそれぞれ異なりますし、クルマ好きなら乗り味を含めてその違いなども楽しめると思います。
僕もそういう人種です。

色々なところに行くことができる

これも行ったことがない土地に行けると取るか、知らない土地に行かないといけないと取るかの前者の人が向いています。

流石に回送中には観光しようという気にはなりませんが、ご当地の食べ物、お店や鉄道を利用することで気づきや楽しさが得られます。
ただ首都圏は行ったことがある場所が多いので、なるべく遠い土地に行けたらいいなと思っています。

向いている人③ 移動が苦にならない人

繰り返しですが、レンタカー回送の仕事でお金を生み出すのはクルマを運転している時間だけです。
つまり公共交通機関での移動時間は稼働時間ではありません。

電車に乗るのが好きな人

僕は鉄ヲタなので、電車に乗るのが好きな人です。
JRを筆頭に全国の鉄道に乗りたいと思っているので、今まで乗ったことがない路線に人のお金で乗ることができるというのは僕にとっては大きなメリットです。

関東のJRはひと通り乗ったのですが、私鉄の未乗の路線にいくつか乗れたのでその恩恵にあずかっています。

また移動の経路も自分で決めることができます。
基準となる経路は表示されますが、あくまでも経費算出のためのものなので、安い私鉄を使ったりバスを使わずに歩けばその分の費用が利益となります。

僕はカロリー消費も兼ねて、バスの距離(2-3km)は歩いています。

移動時間にやることがある人

乗り鉄の僕も夜間の移動や地下鉄は暇です。
移動中はiPadで本を読んだり、MacBook Airで作業したりしています。

とはいえYouTubeや映画を見たりもするので、それ用に楽天モバイルを契約しました。
モバイルルーターにSIMを挿して容量を気にせずにストレスフリーで使っています。

まとめ

レンタカー回送業は決してホワイトな業界ではありません。
しかし、その環境や条件の下でポジティブなマインドを持てる人は楽しく働けると思います。

逆に上記の3つのポイントに1つでも当てはまらないものがある人にはお勧めできない仕事だと僕は思います。

以下は必要な資金とリテラシーです。

補足① 余剰資金

細かいところではある程度の余剰資金かクレジットカードが必要です。

これらは交通費やガソリン代などの経費の建て替えに必要です。
満タン納車が続くと万単位での支出となります。

補足② 確定申告

また、自分で確定申告をするリテラシーも必要です。

会社からは回送の報酬に加えて、移動費用やガソリン代などの経費も合わせた総報酬が振り込まれます。

確定申告で純粋な利益額を申告しないと、建て替えた経費まで収入とみなされて、総報酬額に課税されてしまうリスクがあります。

副業の場合は本業の収入にアドオンで課税されるので、回送報酬 = 手取り額とならないのが悲しいところです。
税金について考えるよい機会になったと無理やりポジティブにとらえます。

所得税の税率(国税庁)

また僕が始めた動機や回送員デビューまでのプロセスは別の記事でまとめます。