VW・ゴルフ トゥーランの車検をディーラー任せにせず、初めてユーザー車検で通してみました。
この記事では、準備した書類 / 事前準備 / 当日の検査ラインの雰囲気 / 費用の内訳と“初心者がやりがちなポイント”を含めて共有します。
僕のような初挑戦の人でもこのチェックリストをなぞれば再現できるように書きました。
写真は個人情報に配慮しつつ、計器や合否用紙も載せています。
はじめに:なぜユーザー車検に挑戦?
僕が購入したゴルフ トゥーランは車齢4年9か月の中古車で、車検まであと3か月という状況でした。
車検に関する選択肢は3つありました。
① 車検を受けられる日(当時は満了日の30日前)まで預かってもらい車検を受けてから納車
② 車検満了日を前倒して納車(有効期間が短くなる)
③ 通常通り納車してもらい車検は別途受ける
①はスペースの都合で難しく、②は3か月分損をするということで、③を選択。
また納車前に24か月点検相当の整備・点検をしてもらっていることもあり、自分で整備する箇所もほとんどないだろうと判断し、ユーザー車検を受けることにしました。
準備編:書類・工具・点検チェックリスト
・車検証・点検記録簿(24か月点検) / 自動車税の納付確認
・自賠責(検査場で当日加入も可能 / 検査手数料の印紙購入
・灯火類:ヘッドライト(左右・Hi / Lo) / フォグ / ポジション / ウインカー / ブレーキ / バック / ナンバー灯
・ワイパー・ウォッシャー / ホーン / ミラー動作 / ドアロック
・タイヤ溝・空気圧 / ホイールボルト増し締め / ホイールボルトキャップ外し / 下回りオイル漏れ確認
・OBD:警告灯完全オフ
・予備検(テスター屋):不安であれば光軸・排ガス・ブレーキだけでも事前調整
点検記録簿には自分で検査した結果を自分で記載しておきます。
予約編:希望日・時間帯の取り方 / 当日の持ち込み先
車検を受ける陸運局は土日休みのため有休を使って、平日に予約をしました。
ユーザー車検の場合は「自動車検査インターネット予約システム: トップページ」から予約します。
予約枠は午前2つ、午後2つの4ラウンド制になっています。
朝イチの1ラウンド目は混むと聞いたととと、何かあったときの猶予のために2ラウンド目を予約しました。
自宅からは横浜の運輸支局が近いのですが、横浜と湘南に比べて川崎は比較的空いているということだったので、川崎支局を選びました。
当日編:受付〜検査ライン〜判定まで
受付 / 印紙購入 / 自賠責加入
2ラウンドは以下の時間です。
受付時間:10:00-11:45
検査時間:10:30-12:00
現地には受付の30分前の9:30に到着しました。
場内にはどこに行けばいいかの案内があるので、それに沿って受付や支払いを済ませます。





初めてのユーザー車検であることを伝えると、検査員の方にそれがわかるような紙をくれました。
これをダッシュボードに掲げてくださいとのこと。
ラインに並ぶ前に2つの準備をしました。
・ホイールナットのカバーを外す
・サイドスリップの対策としてESCのASR(アンチスリップレギュレーション)をオフにする




外観検査
受付が終わったらいよいよラインに並びます。
建屋に入る前にいわゆる外観検査を実施しました。
・ヘッドライト、ウィンカーなどの灯火類
・ウィンドウォッシャー、ワイパーの動作
・クラクションの音量
ライン検査(サイドスリップ・排ガス・ブレーキ・ヘッドライト・スピードメータ)
ライン検査の初っ端はサイドスリップ検査でした。
「サイドスリップ検査」はクルマの直進安定性を見るためのもので、ハンドルをまっすぐにした状態で1m直進したときにタイヤが左右にずれる量(横滑り量)を測ります。
基準は1m走行で±5mm以内です。
検査員の方から「ハンドルを真っすぐにしたら触らないのがコツだよ」とアドバイスもらいました。
なのですが、「ハンドルで調整しないと横にズレてしまうのでは…」という変な思い込みで、ハンドルを操作してしまい、+5.2mmでいきなり不合格になってしまいました。
排ガスは自分でマフラーにホースの突っ込むのかと思ってましたが、検査員の人がやってくれました。
スピード検査はスピードメーターが40km/hになったら合図を送りました。
スピードメーターは実速度よりも速い表示になるのが一般的ですが、基準値は下の方が広い(30.9~42.55km/hらしい)ので、メーターで40km/h以上出すような配慮は必要ありません。
むしろそれをやると基準から外れてしまう可能性があります。
ヘッドライトの光軸も納車時に調整してもらったばかりなので全く問題ありませんでした。
心配な方は事前に近くにあるテスター屋に持ち込めば1,000~2,000円で調整してくれます。
下回り検査
ラインの検査の後半戦で下回り検査をします。
ピットの地下に検査員の方が降りて、穴から下記の漏れや緩みがないかを目視やハンマーの打音で確認しました。
- 油脂漏れ:エンジン、ミッション、デフなどからのオイル漏れ
- ブーツ類の劣化:ドライブシャフトブーツ、ステアリングラックブーツ、タイロッドエンドブーツなどの亀裂や破れ(グリス漏れ)
- マフラー:穴あき、排気漏れ、取り付けの緩み
- ブレーキ系統:ブレーキホースの損傷や液漏れ、各部の緩み
- 足回り(緩衝装置・かじ取装置):サスペンション、ボールジョイントなどの緩みやガタつき
- ボルトの緩み:エンジン、ミッション、足回りなどの重要なボルトの緩み
- フレーム・車体:錆や損傷、燃料漏れがないか
判定:サイドスリップだけNG
結果はサイドスリップだけギリギリNGでした。
基準は±5.0mm、結果は5.2mm。
たった0.2mmの差で落ちてしまいました。
当日であれば再検査が可能ですが、その対策で悩みました。

テスター屋に駆け込む
ハンドルを触らなかったら基準内だったのか、それとも本当に足回りが狂っているのか。
後者だった場合はテスター屋さんでなんとかなるものではないのですが、不安だったので隣にあるテスター屋さんに駆け込み相談しました。
テスター屋さんとっても親身になっていただけました。
・テスターに対して真っすぐに侵入すること
・途中でハンドル操作をしないこと。むしろ手放しを推奨
「普段真っすぐに走っているのであれば、この2つを守れば通りますよ」とアドバイスをしてくれました。
「テスター屋さんのラインに入れるとお金が掛かっちゃうので、アドバイス通りにもう一度検査してみて、それでダメだったらもう一回おいで」とお金も受け取ってくれませんでした。
再チャレンジで無事に合格
アドバイス通りに、サイドスリップテスターに対して真っすぐに侵入。
そして手放しで進んだところ無事に合格できました!
サイドスリップ以外のところはスルーでOKです。
全ての検査に合格したので「自動車検査票(審査依頼書)」に合格の印が押されます。
合格後の流れ
再び建屋に移動し、新しい車検証とステッカーをもらいに行きます。
窓口での書類提出
「継続検査受付窓口」で受付時と同じように自動車検査票、自動車重量税納付書、継続検査申請書の書類一式を提出します。
書類の受け取り
新しい車検証とステッカーの2つを受け取ったら手続きは完了です。
前の車検ステッカーを剥がして、新しいものを貼ったら終了です。
ユーザー車検の費用
車検を通すための合計額は39,950円と4万円を切りました。
| 検査手数料 | 1,800円 |
| 検査登録印紙 | 500円 |
| 自動車重量税(エコカー減税適用) | 20,000円 |
| 自賠責保険(24か月) | 17,650円 |
| 合計 | 39,950円 |
反省と学び:次回に向けた改善点
一度ユーザー車検を経験したことで、点検も含めて自分でできる部分とできない部分がイメージできるようになりました。
点検自体はプロに見てもらう必要がありますが、持ち込みの検査自体は自分でもできるなというのが実感です。
輸入車の場合は特にディーラーのアワーレートが高いので、自分で持ち込んだ場合の金銭的なメリットも大きいです。
参考までに直近でショップで通した車検の整備料と手数料は下記のとおりです。
| 車検整備費用(法定24か月点検) | 40,000円 |
|---|---|
| 保安確認検査 | 8,000円 |
| 検査代行費用 | 9,000円 |
下の2つ(保安確認検査と検査代行費用)は自分で代行することで浮かせられるので、約15,000円の節約になります。
(自分でやっても検査手数料と印紙代はかかるので)
点検をディーラーやショップでやってもらえば、検査ラインを通すのと書類の手続きだけなので、クルマへの興味がある人は知的好奇心を満たすためにも一度ユーザー車検をやってみるのも楽しいと思います。





