カングー ドライブレコーダー デジタルインナーミラー 配線

カングーにリア(リヤ)用のドライブレコーダーを兼ねたデジタルインナーミラーを取り付けました。

リアパネルの配線に少々手こずりましたが、カングー乗りの方はみなさんやった方が良いくらいにオススメのカスタムです。

ミラー型ドラレコ PORMIDO PR998N

僕が取り付けたのはPORMIDO PR998Nの「リアカメラのみ後方フォロー特化」というモデルです。
同じPR998NでフロントカメラとGPSがセットになった2カメラモデル、さらに室内カメラ(側面撮影)もセットになった3カメラモデルも存在します。

僕はすでにフロントのドライブレコーダーを取り付けているので、今回はリアカメラのみのモデルを選択しました。

このPORMIDO PR998Nの最大の特長はカメラがそれぞれ別体となっていること。
それによりリアカメラだけというパッケージが可能となりますし、フロントカメラも別体の方が自由度が高まります。

ミラー一体型モデルだと、フロントガラスの安全装備に被ってしまったり、画角もある程度制限されてしまうので、今から購入されるならカメラ別体モデルがオススメです。

デジタルインナーミラーのメリット/デメリット

僕はリア用のドライブレコーダーよりもデジタルインナーミラーとしての効果を期待して購入しています。

デジタルインナーミラー導入のメリデメ

○構造や荷室の影響を受けない
┗カングーは観音開きの支柱が邪魔で後ろが見にくい
┗荷物を満載にすると後ろが見えない
┗リアは片方しかワイパーがない
○視界が広い
┗高い位置にカメラを取り付けられるので、後方の数台先まで視界に入ります
○夜間に見やすい
┗画面の明るさが自動調整されるので、通常のミラーよりは見やすい
┗ミラーが明るいので、後方車両にデジタルインナーミラーを使っていることがアピール可能
 (そもそも煽ってくるような輩はそんなところを見ていないと思いますが…)
○バックモニターとして使える
┗バックランプに接続すると、後退時に角度が変わります
 (僕はカーナビにバックカメラを連動させているので、今回は未接続です)
○画角を固定することができる
┗ドライバーが変わってもバックミラーを調整する必要がありません

×距離感が狂う
┗取り付けてから1ヶ月経ちますが、後ろの距離感に未だに慣れません
×取り付けが面倒/高い
┗後付けのデジタルインナーミラーは中華製品が主流のため、基本的に取り付けはDIYです
  ショップに依頼すると1.5-2万円くらいは工賃が掛かると思います

取り付けに必要な工具とパーツ

取り付けに際して、必要だった工具とパーツは以下の通りです。

工具類

○内張りはがし
○精密ドライバー+(#00)
○トルクスドライバー(T20)
○配線ガイド(もしくは針金)

○シリコンオフ
○ビニールテープ/養生テープ
△シリコンスプレー

△釣り糸とオモリ

○必須 △あった方がよい

追加購入したパーツ

○ユニバーサルステー(L字ステー)10cm
△電源ソケット(ヒューズ電源タイプ)
△グロメット(14mm)
△超強力両面テープ
△スポンジテープ

△トリムクリップ(必ず壊れるので…)
○エレクトロタップ(バックカメラとして使う場合に必要です)

○必須 △あった方がよい

Micro SDカード(32GB)は付属します。
また、リアカメラの配線は10mのものが標準で付属しているので、追加で延長ケーブルを買う必要はありません。

取り付け

作業前にまずはカメラの動作確認をします。
取り付けてから不具合を発見したら目も当てられないので、必ず事前に確認をしたいです。

カメラが映らなかったというレビューも散見されたので、問題なく動作してひと安心です。
また、不具合があってもきっちりと交換してもらえているようでした。

電源の取り出し

標準はシガー電源ですが、できる限り配線は隠したい性分なので、ヒューズボックスからアクセサリー電源を取りました。

Amazon限定でエーモンのヒューズボックスからシガー電源を取る製品が販売されているので、それを使いました。

ヒューズボックスは助手席のグローブボックスの中にあります。
一番左下の15Aのヒューズがシガーソケット(アクセサリーで通電)なので、そこから電源を取りました。

デジタルインナーミラーの設置

デジタルインナーミラーは純正のミラーにゴムバンドで止めます。
ゴムバンドは2種類付いていますが、長い方を使いました。

またチャイルドミラーは逆づけすることで、コネクタをギリギリかわすことができています。

ミラーにカメラのコネクタ(USB-C)と電源のコネクタ(miniUSB)を接続し、配線はルーフライニング(天井)の隙間に押し込みます。

この時に内張はがしを使うと押し込みやすいです。
どうしても落ちてきてしまう場合はスポンジテープを巻いて引っ掛かるようにしておくとよいです。

助手席側のAピラーを外して、電源コードとリアカメラのコードを足元に落としていきます。

Aピラーはクリップだけで止まっています。
まずウェザーストリップを外して、次にAピラーの上の部分をバコっと外します。

そうするとなんとか手が入れられるようになります。
一番上の爪を指で外すと、あとは上に抜くように外すことができます。

隙間から配線ガイドを使って、2本のコードを下に落とします。

シガー電源のソケットはヒューズボックス裏のスペースに放り込みました。

余ったコードはタイラップで固定。
異音が発生しないようにスポンジテープでソケットを巻いておきます。

リアカメラの配線

助手席と後部座席のウェザーストリップを外すとカーペットの隙間が見えるので、そこにリアカメラの配線を押し込みます。

またヒューズ電源のアースも助手席の足元から取りました。

Bピラーの根元を通す際は配線ガイドを使うと便利です。

荷室の部分はサイドのパネルを外してその中を通します。

トルクスドライバー(T20)で2箇所のネジを外すと、あとは前(後部座席)の方から引っ張って外します。

その際にトリムクリップがいくつか割れてしまいました。

このクリップの割れはカングーあるあるなので、スペアパーツ(マツヤマ機工のホンダ/スバル用)を用意しておくと便利です。

リアパネル手前まではスムーズにいくと思います。

またリアカメラの余った配線もこの中に入れました。
多少余裕を持たせた上で、タイラップで束ねて隙間に押し込んでおきます、

難関なのはリアパネルの2箇所。

ボディとリアパネルを繋ぐ蛇腹の配線通し
②リアパネル内部の配線通し

①ボディとリアパネルを繋ぐ蛇腹の配線通し

ネットだと最大の難所といわれているのがココです。

蛇腹はドアの構造上まっすぐにならないので、配線ガイドをU字に曲げて上手く通してやる必要があります。

PORMIDOのカメラのコネクタは比較的細いので、蛇腹の内部にシリコンスプレーなどを噴いてやればそんなに難しくないと思います。
とはいえ、僕も通すのに2-3分はかかりました。

蛇腹を通ったあとの画像は撮っていませんでした。
手が汚れていたのと、やっと通ったという興奮で…。

②リアパネル内部の配線通し

僕の場合はここが一番苦戦しました。

ハイマウントストップランプの交換用のグロメットを外して、そこから配線ガイドを入れます。
エーモンの配線ガイドはそこそこ硬さがあるため、角で上手く90度に曲がってくれず、下まで配線を送り込めません。
ダイソーで細めの針金を買ってきて再トライしたのですが、それでもダメ。

苦肉の策で、配線ガイドと釣り糸とオモリを併用し、水平方向は配線ガイドで、垂直方向は釣り糸で移動させることで、なんとか蛇腹の口に糸を送り込むことができました。

ただ釣り糸の場合に内部で引っかかることがあったので、太めの釣り糸を使うことをオススメします。
糸が切れてオモリが下に落ちるとパネルを外すことになるので…。

リアカメラの取り付け

純正のグロメットはプラスチック製のため、配線を通すには穴加工が必要となります。
そこで、先人の方々の知恵を拝借して、ゴムのグロメット(14mm)に交換しました。

グロメットにカッターナイフで切れ込みを入れて、そこにコードを通します。

リアカメラ用のステーは車内用と車外用の2種類が付属しており、僕は車内用のステーと、100mmのL字ステー(ユニバーサルステー)を組み合わせて取り付けしています。

L字ステーを使う理由は下記の通りです。

◎カメラをワイパーの可動域に設置する
○振動の影響を受けにくい
○熱線や窓枠の写り込みを回避

最大の理由はワイパーの可動域への設置です。

当初はL字ステーを使わずに付属のステーだけで設置していました。

振動や写り込みについてはステーの角度調整により問題はありませんでした。

しかし、雨天の夜間に走行した際にギラツキがヒドくて、L字ステーの使用に踏み切りました。

ガラスには撥水加工がしてあるので、明るいうちは雨でも大丈夫だったのですが、暗くなって水滴が後続車のヘッドライトに照らされるとダメでした。

L字ステーの固定にはエーモンの超強力両面テープを使用しています。

両面テープが強力なのと、L字の短辺も40mmあるので、エアコンをMAXで作動させた場合でもカメラが不快な揺れを発生させることはありません。

ちなみにステーをリアウィンドウに直付けするという方法もあります。
しかしガラスにフィルムを施工しているのと、その部分のガラスを拭けなくなるのがイヤなので、ステーの利用にこだわりました。

室内専用カメラに変更しました

リアカメラを室内外兼用モデルから、室内専用モデルに変更しました。

理由はバックドアを閉める際の衝撃でカメラの角度が変わってしまう(下を向いてしまう)こと。
毎回ではなくて本当に時々なのですが、バックドアを閉めて運転席に乗り込んだ時にちょっとした違和感があることありました。

ちょっとした角度の変更であればミラー側で調整できます。
しかし、カメラ側のネジをどれだけ締めこんでも完全に固定させることができなかったので、カメラの変更を決断しました。

カメラのために配線を引き直すのは面倒なので、事前にメーカーに“配線が共通で使えることを確認した”のですが、実際には配線は共通ではありませんでした。
こういったときに中国メーカーの信用度は揺らぎますね。
「返品も受け付けます」ということでしたが、ミラーからカメラまで配線を引き直しました。

それによりドアを強く閉めても、カメラの角度が変わることはなくなりました。

しかし、室内専用カメラの方が歪みがキツいのが気になります。
対象物への距離が近いと横の端が曲線に映るのが違和感があります。

この辺りは慣れだと思いますし、カメラを交換する人はまずいないと思いますが、映像だけで選ぶなら室内外兼用カメラを選びます。

使ってみた感想

冒頭にも書きましたが、最高の使い心地です。

カングーの観音開きのバックドアの支柱が視界に入らなくなることで、後方がとにかく見やすくなりました。

スモークフィルムの影響も全然感じません。

それにより荷室に荷物をたくさん積むことに対する抵抗感が小さくなったのもメリットのひとつです。
また夜間の見やすさも純正のミラータイプよりも向上しました。

カングーに乗って1年半ちょいですが、もっと早く取り付けておけばよかったというのが正直な感想です。
そのくらい使い勝手が向上します。

デジタルインナーミラーによる快適性の向上と、ドライブレコーダーによる安全性の向上を1万円台で実現できるのは大きなメリットだと考えます。

なので、もう一つPR998Nの2カメラタイプを購入し、実家のクルマにも取り付けました。

カングーでの作業時間は2時間弱。

それに前提として配線をどのルートで通すか、内張りをどうやって剥がすのかという予習時間は含んでいません。
そういった仕込みを入念にしておくことで、作業当日の捌きの効率もグッと向上します。
その辺りは仕事でのファシリテーションも同じですね〜

室内専用カメラの新商品

仮定の話ですが、もし今から購入するんだったら前後とも同じ室内専用カメラがセットになったコチラのセット品を選びます。

カングーならデジタルインナーミラーのリヤカメラも室内にセットすることになりますし。

参考にさせてもらったサイト

以下のサイトを参考にさせてもらいました。

ありがとうございました。

購入した商品一覧

取り付けにあたり、以下の商品を購入しました。

足りないものがあれば、リンクから購入いただければありがたいです。

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