レザーハンドルは滑りにくく質感も高いため、多くの車種で標準装備されています。
質感だけでなく握り心地も良いのですが、ノーメンテだと革が剥がれてきたりベタついたりします。
僕はこれまで一度もベタつきや剥がれが発生させたことはありません。
そのメンテナンス方法を紹介します。
レザーハンドルが劣化する原因
①汗による劣化
夏になるとハンドルを握る手にも汗をかきます。
僕は手には夏以外でも汗をかきがちです。
汗は塩分も含むので、その塩分による劣化。
そして汗は液体では弱酸性ですが、乾燥するとアルカリ性となります。
アルカリはタンパク質を分解し、革を脆くさせます。
汗以外にもアルカリ性の製品はレザーハンドルに付かないように注意が必要です。
②油分が抜けることによる劣化
本革のハンドルには元々の革の繊維が残っています。
その繊維が動くためにはある程度の油分が必要となります。
油分が抜けると、ひび割れや亀裂が発生しやすくなります。
③紫外線による劣化
紫外線=日光を浴びると革の表面が硬化します。
その硬化がひび割れや亀裂につながります。
劣化に対する対策
上記の劣化する原因の対策となります。
①汚れをそのままにしない/除去する
「汗による劣化」への対策です。
汗がハンドルに残ったままにならないように除去する必要があります。
固く絞ったタオルで拭ってあげれば汗の成分は除去可能です。
ただしそのままだと乾燥してしまうので、次の②のケアが必要です。
②乾燥を防ぐためのクリームを塗る
「油分が抜けることによる劣化」への対策です。
汗を除去したあとに水分が残っていると、乾燥してひび割れにつながってしまいます。
それを防ぐために革製品に対応した保湿クリーム/オイルの塗布が必要です。
クリームやオイルを塗らずに水拭きだけをしていると、良かれと思った取り組みが逆に劣化の促進につながってしまいます。
③サンシェードを使う
運転中に運転席周りに紫外線を当てないようにするのはほぼ不可能です。
しかし駐車中には対策が可能です。
屋根付きの車庫であればそれで解決ですが、僕は青空駐車の環境です。
フロントのサンシェードはもちろん、フロントの両サイドのサンシェードを使うことで、紫外線=日光をハンドルに当たらなくすることが可能です。
使っている用品
本革シート用ウェットシート
クリーニングと保湿を兼ねて、ミンクオイルの含まれた本革シート用のウェットシートを使っています。
ウェットシートなので汗の汚れを除去すると同時にミンクオイルの成分を浸透させます。
ハンドルの裏側や隙間にもムラなく塗ることができますし、ベタ付かないので塗って直ぐに運転することもできます。
以前はソフト99の製品を使っていましたが、今はオートバックスのPB製品に落ち着きました。
他の製品よりも安いので、気兼ねなく使えます。
僕は週末しかクルマに乗りませんが、だいたい月に1-2回はこのウェットシートを使います。
また確実に汗をかく夏場には毎週使っています。
一度開封するとウェットシート自体も乾燥しがちなので、早く使い切る必要もありますし。
交換したDS3のシフトノブも本革製なので、ハンドルを一緒にメンテナンスしています。
サンシェード
サンシェードはポップアップ式が便利です。
カングーであれば、フロントのオーバーヘッドコンソールに突っ込んでおくことができますし。
僕はフロントとサイド×2がセットになった、ルノー純正のマルチサンシェードセットを使っています。
リヤガラスはスモークフィルムが貼ってあるので、紫外線が直接ハンドルに当たることは回避できていると考えます。
このマルチサンシェードは専用設計なので、簡単に隙間なくセットすることが可能です。
またサイドの2枚は窓を開けた状態で、網戸にすることもできるので車内で休憩するときにも便利です。
カングーのモデルチェンジに伴い、2代目カングーのルノー純正オプションは販売終了しています。
純正ではありませんが、フロント用のサンシェードはAmazonやメルカリで購入可能です。
あとがき
カングーは僕が乗って3年ですが、初度登録からは8年経っているものの、現状ではハンドルの劣化はありません。
カングーの前に乗っていたゴルフ6もレザーハンドルの劣化が顕著な車種とのでしたが、これらの対策のおかげか8年超経っても綺麗なコンディションを保つことができていました。
横浜のフォルクスワーゲン/アウディ専門ショップのマニアックスに入庫した際も「ここまで綺麗なハンドルは珍しいね」と言われたので、この予防方法は間違っていなかったと確信が持てました。
ハンドル自体のの交換は費用面でも工数面でもハードルが高いので、劣化をしないような予防メンテをされることを強くおススメします。
またレザーハンドルに限らずビジネスバッグなどの持ち手の部分もこのウェットシートでケアができます。
バッグの持ち手も修復には1万円くらいかかりますので、ハンドルと同様に気を付けたいところです。