独学で時計修理技能士3級を取得するまで(準備編)

趣味の腕時計好きが高じて時計修理技能士の資格を取得しました。

素人なりの資格取得までの道のりをまとめます。

似たような環境の方の参考になったらうれしいです。

動機

僕の仕事は時計関係ではありません。

ただ会社で副業が認められているので、副業申請をして個人事業主として色々やろうとしています。

その色々の中には儲けがあるものもありますが、趣味の一環としてやっているものがほとんどです。

その中で腕時計の電池交換やクリーニングの依頼を受けることが多くなりました。

皆さん意外と眠っている腕時計を多く持っているようで、「実費(電池とパッキンの費用)で交換するよ」というと何本か渡してくれます。

依頼者には“安価に電池交換ができる”という明確なメリットがありますし、僕は“電池交換の練習ができる”“色々な時計に触れることができる”というメリットがあります。

ただ素人の作業というと失敗上等!みたいな印象も与えかねません。
そこで国家資格でもある時計修理技能士の資格を取得すれば、預ける方も安心できるのではないかと考えたのが一番の動機です。

また国家資格は自動車の運転免許と船舶免許しか持っていないので、新たに国家資格を取得したいという気持ちもありました。

手続き・費用など

時計修理技能士試験は年に1回の開催です。

技能検定自体は前期と後期の年2回実施されますが、時計修理技能士は後期のみの開催が通例です。

また全県で開催されるわけではなく、最寄りの開催県に申し込む必要があります。

僕の住む神奈川県では試験がなかったので東京都の枠に申し込みました。

申し込み手続き

手続きは難しくありませんが、アナログで面倒です。

①受験申請書を郵送で取り寄せる(9月上旬)
②指定の期間(2021年度は10/4-15)に受験申請を郵送する
③学科試験を受験(1/30)
④実技試験を受験(2/3)
⑤webサイトでの合格発表(3/11)

受験票の取り寄せから合格まで半年も掛かります。

試験の日程、開催の有無はJAVADA(中央職業能力開発協会)のサイトで確認。

受験案内の取り寄せは各都道府県の職業能力開発協会となります。
*JAVADAのサイトに各県のリンクがあります

(JAVADA)中央職業能力開発協会

技能検定 > 技能検定のご案内

東京都職業能力開発協会

http://www.tokyo-vada.or.jp/index.html

受験申請書の入手には「技能検定 受検申請書 送付依頼書」を出力し、切手を同封して郵送する必要があります。

この辺り本当にDX(Digital Transformation)を推進して欲しいと切に願います。

購入した道具

時計修理技能士3級の実技試験はクォーツ時計の電池交換とベルト調整の作業がメインです。

元々持っていた道具はスクリューバックオープナー、バネ棒外し、ピンセットやベルト調整のコマ外し程度でした。

受検者が持参するもの

品名金額(円)購入先補足/商品リンク
デジタル式回路計(テスター)2,299Amazonhttps://amzn.to/3HEdz2L
裏ぶた側開閉治具1,480楽天明工舎の類似品
https://amzn.to/3b7OQrf
作業用机上マット880Amazonhttps://amzn.to/39BoFZM
拡大鏡780AmazonVixen ×5.0
https://amzn.to/3QvZ7xJ
ピンセットセット品
やっとこ千枚通しの先を丸く加工
*課題の腕時計が板バネ式のため
バンドこま詰め用工具セット品
ばね棒外し600Amazon明工舎(MKS)
https://amzn.to/3QtMgfz
ふせびん(部品トレーも可)マットのパーツ置きを代用
セルベット類メガネ拭きを代用
指サック110ダイソー人差し指(Mサイズ)
親指用(Lサイズ)
ちり吹き110ダイソー
シリコングリース760Amazonセイコー
https://amzn.to/3O6bEGA
塗布器1,300AmazonNEWエース
https://amzn.to/3zTlhnA
粘着テープ110ダイソーセロテープ
はさみ又はカッターナイフ腕時計のタグを切るのに使用
筆記用具ボールペン、油性ペン
電子卓上計算機110ダイソー
上履き
ビニール袋靴入れ用(シューズバッグ)
ごみ除去剤673Amazonロディコの代用でクルマ用の粘土を使用
https://amzn.to/3N5aABw
照明器具330ダイソー卓上のLED照明
太字は必ず持参するもの

リストに記載はあるが持参しなかったもの

リストにあるものの持参しなかったものは下記の2つだけでした。

品名金額(円)購入先補足/商品リンク
ものさし
治工具補修用工具といし、やすり等

ものさしはラッピングの際に包装用紙をカットしたい人は必要です。

砥石ややすりはバネ棒外しややっとこが欠けるなどのトラブルが発生した場合に使うかもしれませんが、わざわざ買う必要はないと思います。

勉強したこと

学科試験

学科試験については過去問を勉強しました。

① 技能検定試験問題公開サイト

JAVADA(中央職業能力開発協会)が最近の問題を公開してくれています。

現在は令和元年の問題と回答が公開されています。

回答は○×でしか記載されていませんが、ちょっと調べれば回答がわかるので特に問題ありませんでした。

② 過去問のbot

それよりも古い過去問については、こちらのTwitterアカウントをフォローして勉強しました。

問題の答えはすべて正解です。

技能検定の過去の問題集も存在しますが、定価以上に高騰しているものもあるのでお気をつけください。

正直3級レベルは上記の2つで大丈夫だと思います。

実技試験

実技試験はYouTubeを参考に反復練習をしました。

動画をアップしてくれたニッチな時計師さんに感謝いたします。

バネ棒外しを使っていなかったり、金属ピンセットで電池をつまんでいたりと、試験では真似しない方が良い点もありますが、全体としてはとても参考になりました。

この動画がなかったら僕は一発で試験には合格できなかったと思っています。

注意点

検索でこの記事にたどり着いた方には、僕と同じように生業ではなくて趣味の延長で時計修理技能士の資格取得を目指している人も多いと思います。

僕の場合は実務経験の有無の確認の電話があったので、実務経験がない方は受験資格があることを証明するための準備をしておいた方がよいと思われます。


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