ダイソー ミリウォッチ

腕時計フリークの間でも昨年から話題になっていたダイソーのミリタリーウォッチことミリウォッチを入手しました。

大きめのダイソーに行くたびに探していたのですが、灯台下暗しで会社の最寄りのダイソーに1つだけ残っていました。

ダイソーの腕時計シリーズ

ダイソーは以前から腕時計を販売しています。

初代はチープカシオをさらにチープにした「BLUE PLANET」というシリーズで、1個当たり100円で売られていました。
そこからG-SHOCKっぽい商品に昇華され価格も300円に。

この2つには触手は伸びなかったのですが、今回のミリウォッチは見た目もターゲットもかなりいいところをついています。

ミリタリーウォッチとは

価格は「BLUE PLANET」の5倍の500円です。笑

しかし狙いどころは本当に良い感じです。

そもそも「ハミルトン カーキ フィールド」や「タイメックス キャンパー」に代表されるミリタリーウォッチはアメリカ軍に支給されたモデルがルーツです。

実際にハミルトンもタイメックスも米軍に共有しているので、彼らのミリタリーウォッチは正当な血を引くモデルですが、他の多くのミリタリーウォッチはそのデザインを流用しています。

ハミルトン カーキ フィールド メカ(軍への支給品にはメーカーロゴなし)

また時代的にも第二次世界大戦や1960年代のベトナム戦争となるので、ムーブメントは手巻き、かつ使い捨て(ディスポーザブル)のチープなガワを纏っているのが正統派と言えるはず。

しかし後者だとなかなか高価な値付けができないこともあり、上位ブランドの製品はアルミのケースとなっています。

ダイソーのミリウォッチ

ミリウォッチはブラックとカーキの2種類があり、僕はブラックを購入しました。

本家を忠実に再現し、ケースはフルにプラスチック製です。

ムーブメントは機械式(手巻き)ではなくて、もちろんクォーツ式。
しかし、なぜかセイコー製(セイコーインスツル製)という謎のハイクオリティです。

さらに風防には養生までしてあり、リューズにはストッパーが挿してあり販売時に電池が消耗しないようになっていました。
気遣いも素晴らしいです。

ベルトは同色のNATOベルト。
幅は20mm。

金具がシルバーではなくブラックアウトだとさらに良かったと思うのですが、このベルトは単体100円で売られている商品なので、文句をいってはいけませんね。

ベルト自体は硬すぎず柔らかすぎずのいい塩梅です。

一般的な腕時計のようにラグにバネ棒は存在せず、ベルトループはケース一体型。
NATOベルトのような引き通しのベルトしか通せない仕様になっています。

重さは20.6g

公称21gなのでスペック通りですね。

ケース径は38mmと普通かちょっと小さめなのですが、先の一体型ケースのせいかサイズの割りには腕への収まりが悪いような感じです。

僕は腕周り15.5cmと細い方なので、普通の腕周りの人だったら気にならないと思います。

ミリウォッチのメリデメ

もうコストパフォーマンスを考えたらメリットしかないのですが、あえてメリ/デメとして整理してみます。

<メリット>
○ オリジナルに忠実なダイヤルデザイン
○ オリジナルに忠実なケースの素材使い
○ 秒針の針ズレなし
○ 秒針のバックラッシュなし
*さすがセイコー製。ただし個体差の可能性大
◎ 550円(税込)という他の追従を許さない超コストパフォーマンス

<デメリット>
▲ 防水性は期待できず(多分3気圧程度)
× 秒針の動く音が大きい
*枕元には置いておけないレベル。ただキャンパーよりはマシかも

他にも似たようなミリタリーウォッチがあるのに…

元々ミリタリーウォッチが好きというわけではないのですが、気がついたら似たようなデザインの腕時計がこんなにありました。

左から順に…
・ラルフローレン サファリ RL67
・ハミルトン カーキ フィールド メカニカル
・セイコーファイブ SNK809K2
・アルバ フィールドギア
・ダイソー ミリウォッチ

サファリだけはミリタリーテイストというだけで、そこにルーツはないはずです。

こうして並べるとダイソーウォッチのいい意味での再現性の高さに驚きます。

ミリタリーウォッチが1本欲しい人には本気でオススメしたい時計です。