釣りに行った帰り道、自分勝手なおばさんに追突されました。
任意保険に入っていても、もらい事故だと色々と面倒なこともあるので、その留意点も含めて書いていきます。
レンタカーで事故に合う
レンタカーで釣りに行った帰り道、休日の早朝に片側2車線の一般道を走っていた時のことです。
先の信号が赤になったのでゆっくりと減速し、停車。
その際に左側の車線にいたムーブラテが僕の後ろ(右側車線)に入りました。
信号が青になり僕の前のトラックが進むや否や直ぐに停車(エンストっぽい)したので、僕も直ぐに停車。
後ろのクルマも慌てて停車するも「コツン」という衝撃を感じました。
直ぐ近くにコンビニがあったので、窓から顔を出してそこに入るように指示をします。
「事故の手続きが面倒だな」
「多分10:0になるから弁護士特約使わないとな」
「自分のクルマでなくてよかったな」
「お腹空いたな」
色々なことを思い浮かべながら、ハザードを点けてコンビニへ移動。
論点① 当たったかどうか?
クルマを降り、「大丈夫ですか?」という僕の問いに対しての相手のおばさんの第一声は「当たりました?」でした。
さらに「私は当たった感じはなかったんだけど、私のブレーキの音でビックリされたのかと思って…」と早口で矢継ぎ早に適当なことを口にします。
こういう後ろめたいことがあって、何とかごまかしたいときって人は口数が増えますよね。
何とかこの場を切り抜けたい気持ちもわからんでもないですが、こういうときは初動が大事なので、僕も強気に出ます。
「間違いなく当たっています。それを認めませんか? どうですか?」
このように問うとすんなりと当たったことを認めました。
論点② 事故扱いにするかどうか?
次の論点は事故にするかどうか(≒傷があるかどうか)です。
幸いにもバンパーに凹みはありませんでした。
それにレンタカーにはそれなりに小傷があったので、明確に今付いた傷がどれなのかを特定するのは難しそうです。
このクルマがレンタカーだということがわかるとおばさんはまた自分勝手なことを言います。
「自分のクルマじゃないなら小さな傷くらいいいんじゃないですか」と。
ある意味では正論なのですが、それを口にしていいのは僕(かレンタカー屋)であって、おばさんが言うのは間違いです。
よく子供が粗相をしたときに「子供のしたことなので…」といいますが、あれも“言っていいのは被害を受けた側”であって、“被害を与えた側(子供の親)が発してよい言葉ではありません”。
言動から余り反省しているように見えなかったので、正直に気持ちを伝えました。
「僕は事故扱いしないつもりでいます。この場で示談にしようなんて気もありません。しかしご自身に都合のよいことばかりを言われると、正直いってこちらの心証はよくありません。それならいっそ警察に連絡して事故扱いにしますか? 僕はそれでも構いませんよ?」
ここまで伝えて、おばさんはようやく謝罪の言葉を口にしてくれました。
反省してくれたのか「念のため連絡先をお伝えしましょうか?」とも言ってくれましたが、それは丁重にお断りして散開に。
もらい事故で困らないために
このようなもらい事故で困らないためにも“自動車保険(任意保険)には弁護士特約を付けておいた方がよい”です。
もらい事故(10:0でこちらの過失がゼロ)の場合は保険会社はフロントに立ってくれません。
これは意地悪でもなんでもなくて弁護士法の問題(非弁行為)です。
弁護士特約に入っていると、その際の弁護士への相談費用、報酬や訴訟の費用が保険会社から支払われます。
弁護士特約の加算費用は2,000円/年くらいの特約なので、そこまでの負担ではないと思います。
当然ですが、事故が起きてから弁護士特約を付けても適用にはなりません。
またこの弁護士特約は1つの契約で家族まで対象となるので、2台目のクルマには付ける必要がありません。
もし両方に付いている場合は片方は外しても何の問題もありません。
いま自分が特約を付けているかどうか自信がない人は直ぐに保険証書かマイページを確認されることを強くお勧めします。