カングーにレーダー探知機をOBD2接続しました。
自分好みの仕様にするまでにそこそこ苦戦したので、そのプロセスを記事にします。
レーダー探知機で車両情報をモニタリング
レーダー探知機を付ける目的はもちろん取締りポイントの事前把握というのもありますが、最大の理由は車両情報のモニタリングです。
車両のOBD2端子に接続することで、通常は表示されない車両の情報をリアルタイムで把握することが可能になります。
またOBD2ケーブルを使うことで、電源ケーブルが不要になるというメリットもあります。
(OBD2から電源を引っ張ってくるため)
前車のGOLF GTIからレーダー探知機をOBD2接続していたので、今回も同様の仕様で接続することにしました。
Yupiteru GWR101sd
GPSレーダー探知機はYupiteru(ユピテル)製のGWR101sdをメルカリで買いました。
ちょっと前のタイプですが、取締り情報は無線LANで、地図データはSDカード経由で更新できるので僕の使い方であれば問題ありません。
先に書いたようにOBD2での車両情報の表示がメインですから。
カングーに装着するためのハードル
カングーにレーダー探知機をOBD2接続するには大きく3つのハードルがあります。
・輸入車用のOBD2ケーブルの入手
・蓋の問題
・常時電源の問題
僕は以下の方法で乗り越えました。
Yupiteru OBDF12-M
僕のGPSレーダーはYupiteru(ユピテル)製です。
なので、OBD2ケーブルもユピテル製が必要となります。
OBD2ケーブルは自動車メーカーに合わせてディップスイッチを切り替えて適応させます。
そのディップスイッチは輸入車には対応していませんが、輸入車専用のケーブルが発売されているので、そちらを入手すればOKです。
日本車用:OBD12-M
輸入車用:OBD“F”12-M
このYupiteru OBDF12-Mは一般販売がされておりません。
販売チャネルがYupiteruの販売代理店に限られているので、ネット通販では購入できません。
また代理店での対面購入となるとケーブル単品ではなくてGPSレーダーとのセット購入 。
さらに空気感的に取付作業もセットになるのではと想像できます。
お金がある人は対面でのセット購入&取付で問題ありませんが、僕はなるべく自分で作業したい性格なので(とそもそもお金もないので)、メルカリで購入しました。
輸入車用のOBDFシリーズは一般販売されていないこともあり、フリマサイトでは1万円超のプレミア価格で取引されていましたが最近は8,000円台まで落ちてきました。
メルカリ招待コード:DZSZSC
メルカリの会員登録時に上記のコードを入れてもらうと皆さんと僕の両方に500円分のポイントが付与されます。
よかったら使って下さい。
OBD 分岐ハーネス
レーダー探知機本体とOBD2コードが揃ったので早速取り付けをしました。
OBD2コネクタは通常ステアリングコラムの裏側にあることが多いのですが、カングーはサイドブレーキ付近、ECOモードスイッチの手前にあります。
ご丁寧に蓋つきのため、OBD2ケーブルを挿すと蓋が閉まらなくなります(蓋の問題)
そのうち加工すればいいやとそのまま使い始めたところ次なる問題に直面しました。
エンジンをオフにしてもレーダー探知機の電源がオフになりません(常時電源の問題)
正確には数十秒後にオフになるのですが、カングーのOBD2はどうやら常時電源が来ています。
それをレーダー探知機側の機能(判断)で、本体の電源をオフにしているようです。
それでも問題ないのかもしれませんが、性格上そこはスッキリさせたいので、下の分岐ハーネスを買いました。
・OBD2コネクタを二股に分岐できること
・片方をACC電源化できること
この2つの特徴によって僕の悩みを完全に解決してくれました。
AmazonだとACCコードの分岐した製品は見つからなかったので、僕は楽天で買いました。
カングーへの取り付け作業
必要な製品が揃ったので早速取り付けました。
まずはセンターコンソールを取り外します。
上の方に蓋ができない状態のOBD2コネクタが写ってますね。
さらにもう一段外して、OBD2を分岐。
シガーソケットからACC電源をエレクトロタップで分岐しました。
「HD1217」と書いてあるコネクタと接続されている黒いのが、元のOBD2コネクタです。
ディップスイッチは設定1
ちなみにOBDF12-Mのカングーのディップスイッチの設定は全部ONの”設定1″で動作しました。
エンジンオフで直ぐにレーダー探知機の電源もオフになります。
これでバッテリー上がりの心配もなくなりました。
分岐コネクタはカタカタ音を防ぐためにスポンジで巻いて、センターコンソールの内部に収めました。
あとは元に組み直すだけ…と思いきや、新たな問題が発生。
多少の加工が必要
分岐ハーネスのコネクタ形状が微妙に異なり、裏側からコネクタを通せません…。
カッターナイフを持ってきて、現場合わせで開口部を拡大させました。
この部分はパーツの厚みもないので、簡単に加工できます。
基本は横(短辺)で固定させるので、横(長辺)はアバウトで大丈夫だと思います(多分)。
この作業をしたのは1年以上前でして、この状態でディーラーで車検を通しているので、ディーラーの診断機を接続しても問題ないはずです。
実際に使ってみて
上で書いたように1年以上この状態で使っていますが、不具合は全くありません。
GWR101sdは取り締まり情報を受信した場合と、自車の近くに取り締まりスポットがある場合にのみそれらの情報が表示されます。
普段はOBD2ケーブルで取得している車両情報を表示します。
僕は「ブースト圧(最大ブースト圧)」「エンジン負荷」「水温」の3つを表示させています。
これにで情報がより正確に把握できるようになりました。
ブースト計として使用
例えばECOモードをオンにした場合はブースト圧が0.4kPaに制限されます。
ですが、そこまでアクセルを踏み込んだ場合は0.8kPaまで一時的にブースト圧が上がります。
ECOモードオフだと1.0kPaまで常用的にブーストがかかります。
針の動きに多少のディレイはあるものの、情報としては十分ですし、動きがあって面白いです。
しかし負圧の情報は表示されませんでした。
エンジン負荷が可視化できると、シフトチェンジの参考になります。
例えば上り坂で高いギア×低回転で走るよりも、ギアを下げて高回転で走った方が効率がよかったりとか。
また、水温もオーバーヒート/オーバークールの予兆を把握できるだけでなく、エアコン(暖房)をオンにする目安になるので助かっています。
ただOBD2から取得できる車両情報は車種によって大きく異なります。
例えばカングーではバッテリーの電圧は取得できませんでしたし、燃費関連はめちゃくちゃな数字の表示になりました。(4km/Lとか)
ちなみに前車のゴルフGTIではブースト圧が取得できなかったので、何のためにOBD2接続したのかわからない状態でした…。
カングーは1.2Lターボと車格に対して排気量が小さいので、気軽に1.0kPaまでブーストがかかります。
ブースト計の針はビンビンに動くので、アクセサリーパーツとしても面白いです。
作業自体は全然難しくないので、レーダー探知機を使っている方はOBD2接続されることをオススメしたいです。
今レーダーの無い無防備な状態で車に乗り続けているので結構気になる情報でした。
数年前に通行帯違反でパトカーに停止させられてから、後遺症で最近はそもそもあまり制限速度を15キロ以上超える様なスピードは普段出さなくなってきました。
でも人によっては10キロオーバーでも捕まる例もあるみたいなので、やっぱりレーダーがあると安心ですね。
僕はそんなにスピードを出さないのですが、取り締まりポイントが把握できるのがGPSレーダー探知機の最大のメリットだと思っています。
最近のクルマのアクセルは電子制御スロットルのため、アクセルをちょっとしか踏んでなくてもスロットルの開度が90%とかになっていたりするので、マルチメーターで車両情報を把握するのは面白いですよ〜